chronic life

I can (not) have relations.

妖怪大戦争

観ました。大傑作。ザ・エンターテインメント! 宇宙で戦争したり、宇宙(人)と戦争したりするより、この夏は妖怪ですよ妖怪。子供から大人まで楽しめる、正に娯楽の王道です。とにかくいいから、皆観て下さい。面白くなかったら、僕が責任取りましょう。
先ず、主演の神木隆之介君が素晴らしい。やはり、この年代の俳優としては、完全に頭三つくらい抜きん出ていると想う。彼の優しい表情、お茶目な姿、凛々しい視線にやられっ放し。つまり、そういう趣味として観ても素晴らしい、と云う訳で。勿論、そういう風に観なくても素晴らしいですが。
次に、加藤保憲。加藤と云えば嶋田久作さんのイメージが強いですが、僕はそれほど嶋田加藤に想い入れもないので、今回の豊川加藤もバッチリでした。って云うか、豊川さん超格好えー。やっぱこの人は、こういうダークな表情してる時が一番素敵だなぁ。もう、立ち姿だけで痺れる。アギの気持ちは結構判る。
妖怪……じゃなくて人間役の宮迫さんは、『姑獲鳥の夏』の木場修より全然生き生きしていて、やっぱこういう三枚目の役の方が合ってるんだなぁ、と想いました。出番の量に対して、結構オイシイトコ持ってってるなぁ、とも。
出番の量に対して云々で云えば、小豆洗い役のナイナイ・岡村さんなんかはその最たるものでしょう。まさか、こんなに重要な役だったとは! ネタバレなので詳しくは申せませんが、彼の動向はチェックしておいて損はないかと。しかし……いや、最高でした。
……と、こうやって挙げていくと主要キャスト全員分書いてしまいそうなので、申し訳ないですが後はダイジェストで。川太郎役の阿部サダヲさんが最高。この役は、サダヲさんしか出来ないっスよ、先輩*1。川姫とアギ*2の微妙なエロさ加減が、実は何気に全年齢対象な感じで良かった。油すまし役の竹中さんは、登場シーンが素晴らしい。バカバカしいと云うか、よくこんなこと想い付いて、しかもやろうと想ったな、と。主人公・タダシのじいちゃん役の文太さんも、どこまで本気なんだかどっから芝居なんだか判んない感じが実に良くて、この役はちょっと水木御大を意識してるんじゃないかなぁ、と想いました。三輪明日美さん演じるろくろ首のシーンは、もしかしたら劇場で一番盛り上がってたかも知れない。確かにアレは凄かった。TVCMどころの騒ぎじゃないですよ、本当。あー後、エンケン遠藤憲一さんも格好良かった。一瞬判んないかも知れないけど、きっと声を聞いたら判る筈。
その他にも、小ネタやら何やら笑いどころ満載だし、勿論妖怪も満載だし、キャストも最高だし、ストーリーも面白いし、観終わったらビールは飲みたくなるし、ラストシーンは本当に素晴らしいし、もう最高に楽しかったです。
例によって、色々隠しキャラと云うか、映るとクスッと出来る方々も沢山出ていらっしゃいますので、それを見付ける楽しみもまた一興かと。
余談ですが、パンフレットがデカくてちょっとビビった。
http://yokai-movie.com/

*1:誰?

*2:高橋真唯さんと栗山千明さん