chronic life

地下室の屋根裏部屋で

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

火事と密室と、雨男のものがたり/浦賀和宏/講談社ノベルス

これがもし青春なら、僕は青春を知らない。いや、もう忘れてしまっただけなのだろうか。もしかしたら、まだ迎えていない可能性だってある。取り敢えず、本書で描かれているのは“人生の春”ではなく、“人生の梅雨”だと想いますが。って云うか、前作のことを全…

6月の読了本

宮殿泥棒/イーサン・ケイニン/文藝春秋 偏愛文学館/倉橋由美子/講談社 背の眼/道尾秀介/幻冬舎ノベルス さよなら アメリカ/樋口直哉/講談社 時効警察オフィシャル本//太田出版 卑弥呼/久世光彦/新潮文庫 スコットランドヤード・ゲーム/野島伸司…

内山理名主演で“松子”ドラマ化

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/06/29/06.html 別に内山理名は嫌いじゃないんですけど、松子は違うだろうと。と云うか、映画版の素晴らしさを考えると、現時点では中谷美紀以外の川尻松子はあり得ないんじゃないだろうか、と想ってしま…

弁護士のくず/最終回

想ったよりシリアスと云うか、ちゃんとした最終回でした。まぁ、このドラマの場合、それが褒め言葉なのか何なのか、ちょっと微妙な気がしないでもないですが。とは云え、九頭と美月の「逃げる場所はありませんよ!」だったり、着ぐるみの中身がみのさんだっ…

舞台はキャバクラ!永井大、2年ぶりの連ドラ主演…「黒い太陽」

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200606/gt2006062806.html なかなか公表されなかった夏クール最後の一枠が、漸く正式発表になったようで。しかも、原作・新堂冬樹って、やっぱり何気に人気あるんだなぁ。キャスト的には、何だか妙に画が浮かぶ並びで、そ…

陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎/祥伝社ノン・ノベル

「ちょっと待ってくれ、あれだ、プロデューサーにも映画を観る権利はあるじゃないか」(p.198) 個人的には響野が一番好きなんですが、最も共感してしまったのはX氏*1だなぁ。深くは、追及しないで下さい。面白かったです。 追記 今、映画の公式サイトで祥子…

妻夫木&長沢まさみ、平成の百恵友和です

http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/p-et-tp1-20060627-51858.html 当初監督する予定だった福澤克雄氏が体調不良のためダウンしたりと、一時は公開が危ぶまれた作品だったんですが、何とかクランクアップしたようで。記事にもあるように、こ…

着信アリ2

昨日深夜にTV放送されたものを録画で観ました。途中で某ニュースが入って十分ほど中断したんですが、どうやらその分延長したようで、ちゃんと最後まで放送されてました。と云うか、『DEATH NOTE』まで録画しといて良かった*1。で、中身の方なんですが、良く…

7月10日返却期限

エコノミカル・パレス (講談社文庫) 作者: 角田光代,藤野千夜 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2005/10/14 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (95件) を見る さあ、気ちがいになりなさい (異色作家短編集) 作者: フレドリック・…

箱男/安部公房/新潮文庫

先達て、樋口直哉の『さよなら アメリカ』を読んだ後にその感想を見て回ったところ、本書との類似性を指摘しているものが想いの外多かったのですが、どうもそれに違和感があったので、約十年振りに再読してみました。前半はちょっと読みあぐねてしまったんで…

『嫌われ松子の一生』オフィシャル・ブック//キネマ旬報社

メインキャストや主要スタッフのインタヴュー、それにメイキング・スタッフの撮影日誌なども掲載されていますが、やはり一番の読みどころは、中島哲也監督によるシナリオの採録だと想われます。映画を観ただけでは、些か理解の及ばなかった部分が、かなりの…

嫌われ松子の一生(下)/山田宗樹/幻冬舎文庫

面白かったです。大筋は一緒ながら、映画とは別物と考えた方が良さそうですが、心理描写とかがより細かく味わえたので、映画の後に原作を読む、と云う行為を最大限に満喫出来たように想います。映画を観た時にはそれほど考えなかった、松子を殺した犯人達に…

向日葵の咲かない夏/道尾秀介/新潮社

はにゃ〜ん。向日葵の咲かない夏作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/11メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (150件) を見る

『テトリスDS』がやりたいだけなんですが。

マージンFXのひまわり証券さん、ニンテンドーDS Lite欲しい!

てるてるあした/最終回

いーやー、感動的でした。亡くなったところとかその後の手紙とかもとても良かったんですが、個人的には母子の抱擁シーンが一番グッと来ました。初回を観た時に「黒川さんが草笛さんとほぼ互角に渡り合っている」と云った旨の感想を書いたんですが、今回の荻…

25年ぶりのカ・イ・カ・ン!長澤まさみで甦る「セーラー服と機関銃」

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200606/gt2006062201.html うわぁ、ビビったー。滅茶苦茶びっくりしたんですけど。だって、主演が長澤さんで、共演が堤真一さんに緒形拳さんですよ。しかも、あの『セーラー服と機関銃』のリメイクだなんて、驚くなと云う…

弁護士のくず/第十一回

何かもう、ラストのキャバクラのシーンと最終回予告のインパクトが強過ぎて、本篇の案件がすっかり霞んでしまいましたよ。取り敢えず、リュサの童話がハッタリだったのは、実に九頭らしくて良かったんじゃないかな、と。劇中劇の美月も可愛かったし。それに…

パフィー“ゆる〜い”新番組スタート

TV

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/06/21/04.html わーい、やったー! 24日に『PAPAPAPA PUFFY』のSPをやるのは知っていたんですが、まさか新番組が始まるとは。超嬉しいです。常日頃、あの緩さを人生の目標に掲げていると自任している身と…

7月5日返却期限

火事と密室と、雨男のものがたり (講談社ノベルス) 作者: 浦賀和宏 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2005/07/07 メディア: 新書 クリック: 3回 この商品を含むブログ (64件) を見る 多少不純ではありますが、『上手なミステリの書き方教えます』を読みたい…

鍵のかかった部屋/ポール・オースター/白水Uブックス

初オースターでした。面白かったです。〈ニューヨーク三部作〉の三作目とか、全然知らずに読んでしまったのですが、それぞれ独立した作品のようなので、特に困ったりはしませんでした。個人的にはやはり、「書くこと」と「読むこと」と云うテーマに絡めた辺…

文芸漫談 笑うブンガク入門/いとうせいこう×奥泉光+渡部直己/集英社

もっと早く読めば良かった……と云うのが、今の率直な気持ちです。何せ、僕がここ一年くらいの間に小説について考える際、堂々巡りになっていたことの多くが、既にこの中で語られていたのですから。全く、自分に呆れてしまいます。特に、小説における「断絶」…

嫌われ松子の一生(上)/山田宗樹/幻冬舎文庫

何かしらの纏まった文章を書くのは、下巻まで読み終わってからにしたいと想います。取り敢えず、かなり面白いです。嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)作者: 山田宗樹出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2004/08/01メディア: 文庫 クリック: 26回この商品を含…

新刊書店

SWITCH Vol.24 No.7(スイッチ2006年7月号)特集:十代のいま、十代のころ 長澤まさみ 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング 発売日: 2006/06/20 メディア: 大型本 クリック: 24回 この商品を含むブログ (6件) を見る タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)…

お帰り、コトー先生!「Dr.コトー診療所」連ドラ復活

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200606/gt2006061601.html いやー、楽しみだ。SPはあったけど、やっぱ連ドラがいいよなぁ。また、秋から冬にかけてって云うのがいいじゃない。まだ春クールも終わってないのに、もう秋クールを楽しみにしてるってのも変な…

新刊書店

さよなら絶望先生(4) (講談社コミックス) 作者: 久米田康治 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2006/06/16 メディア: コミック 購入: 3人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (287件) を見る まぁ、コミックは別腹と云うことで。そんな、意思の弱い自分に絶…

てるてるあした/第十回

普通のドラマなら、笹乃館の前にあれだけ大勢が集まったりしてたらちょっと引いちゃうんだけど、今回は全然そんなことなかったなぁ。けどまぁ、実際あんな場面に立ち会ってしまったら、僕も浅利君みたいなリアクションになっちゃうだろうけど。今回は、綿引…

生きてるだけで、愛。/本谷有希子/『新潮』2006年6月号所収

まさか二十五歳にもなってこんな停電が怖いのか?(p.24) ド直球投げてきたなぁ。小説を読んでいると云う感覚から遊離してしまいそうになるほど、胸の奥に真っ直ぐ届いてきた。これは……凄い。本谷有希子は小説家として、どんどん深化していっているような気…

弁護士のくず/第十回

今回は、これまでにも増してメタな台詞が多くて、僕のようなメタ大好きっ子には堪らない回でした。九頭が女子大生に「俺TV出てんだよ、毎週木曜夜10時」と云ってみたり、久し振りに登場した小川さんに武田が「二話で真琴ちゃんを〜」と註釈を入れたりしたの…

ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典/西尾維新/講談社ノベルス

大変面白くて、とても満足致しました。西尾維新の最高傑作とか云うと、色んなところから石を投げられてしまうかも知れないので自制しますが、少なくともこれまでに僕が読んだ西尾維新の本の中では、一番面白かったです。何より、共感と云うか、読んでいて「…

6月28日返却期限

箱男 (新潮文庫) 作者: 安部公房 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2005/05 メディア: 文庫 購入: 12人 クリック: 69回 この商品を含むブログ (226件) を見る 新潮 2006年 06月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2006/05/06 メディア: 雑誌 この商…