これがもし青春なら、僕は青春を知らない。いや、もう忘れてしまっただけなのだろうか。もしかしたら、まだ迎えていない可能性だってある。取り敢えず、本書で描かれているのは“人生の春”ではなく、“人生の梅雨”だと想いますが。って云うか、前作のことを全然憶えていなかった。間を空けると良くないなぁ。もっと早く読むべきでした。いやー、それにしても凄かった。こんなに、腫れ物に触るような感覚で小説を読んだのは初めてですよ。僕が云うのもなんですが。浦賀さんは、なんて云うか、オンリーワンですよね。ちょっと、言葉に詰まってしまうほどに。それと、八木の顔についての表現が、京極堂の仏頂面並みに段々エスカレートしていきそうなんですけど、どうリアクションしたらいいのやら。さて、なるべく早めに三作目にも手を伸ばさねば。
- 作者: 浦賀和宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/07/07
- メディア: 新書
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