chronic life

地下室の屋根裏部屋で

病み付き

 精神的に不安定で、小説のことばかり考えている。ここで云う「小説」とは、何か特定の作品のことではなく、小説一般――所謂「小説とは何か?」と云う問題のことである。多分、お腹が空いている所為だろう。何か食べよう。

 それにしても、小説って一体何なんだろう? 小説が、小説である由縁って何に、どこに、どんな風に宿っているんだろうか? そんな、小説のイデアを体現したような小説って、この世の中に存在するんだろうか? 存在することが出来るんだろうか? もし存在し得るなら、それって果たしてどんな小説なんだろうか? 小説の中心、小説の果て。何が小説で、何が小説でないのか? 本当の小説、真実の小説、純粋な小説……。小説の面白さって、一体何なんだろう?