chronic life

I can (not) have relations.

拝啓、父上様/第二回

当然の如く、初回も観てはいたんですが、あまり心動かされなかったのが、今回はかなり面白かったです。『優しい時間』の時の二宮君の役には、全然感情移入とか共感とか出来なかったんですが、今回の一平は「誰とも知れない父親に宛てた手紙」と云う設定のモノローグがとても良くて、倉本さん流石だなぁ、と。語り口は、殆ど『前略おふくろ様』のショーケンや『北の国から』の純と一緒なんでしょうが(すみません、両方まともに観てないもんで)、一平のキャラクターとニノの声、それに言葉の内容が絶妙にシンクロしていて、実にいい味が出てるんですよねぇ。それに、高島礼子さん演じる雪乃ちゃんとの距離感なんかも素晴らしくて、ああいう母子関係にはとても憧れてしまいます。後、やっぱり最近のドラマは全体的に急ぎ過ぎていてスキップさせてしまうようなシーン――今回で云えば、一平が車に乗って女将さん達が出てくるのを待っている時の間(ま)みたいなところを贅沢に描いているのが、しみじみといいなぁと。普通、あそこをあんなにしっかりとは書けませんよ、なかなか。倉本さんだから書けると云うか、倉本さんだから許されると云うか……。まぁ、何はともあれ次回も楽しみです。