夕方、図書館に行った時の出来事だ。
期限が迫っていたので、読み終わった『犬』を携えて、自転車に乗って図書館に向かった。3月になったとは云え、未だ未だ冬の風は身を凍えさせ、僕は襟元から入る冷気ばかりが気になっていた。少し、前方不注意気味だったようである。しかし、それは今後の展開には全く関係ない。ただの、本当にただの雑感だ。
図書館の中に入ると、僕は直ぐに空いていたカウンターの前に立って、借りていた『犬』を差し出した。それに続けて、予約していた

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手続きが終わり、僕は二冊の本を手に図書館を出た。果たして緑は、その本を借りることが出来たのだろうか。出来たとしたら、次は是非僕にも貸して欲しい。たとえそれが、どんな物語であろうと。