chronic life

地下室の屋根裏部屋で

嫌われ松子の一生/第一回

映画版も観ているし、原作の小説も読んでいて、ストーリーは殆ど完璧に頭に入っているので、後は連ドラとしてのアレンジと云うか、細かい演出やキャストの演技をどう吟味するかと云うところだとは想うんですが、何だかこうしてドラマになったものをTVの画面で観てみると、これって一歩間違うとフジ系の昼ドラみたいだよなぁ、と。いや、別にそれが悪いって訳じゃないんですけど、どうにも払拭し切れないチープさと云うか、そこはかとない二流感が漂っているのは、そういう演出の意図なんでしょうかねぇ。まぁ、初回だけに限って(失礼を承知で)云えば、キャスト的にもそんなに華はなかったし、過去の松子にも現在の明日香にも感情移入出来るようなキャラクターの幅は殆ど感じられなかったので、視聴者がどの視点で観ればいいのか、イマイチ戸惑ってしまったとは想うんですよね。それにやっぱり、今のところは明日香と笙のポジションをスイッチした理由もよく判らないし。あ、沢村社長もまだ出てないしなぁ。正直、映画も原作も、松子が実家を飛び出すところまではそんなに面白いとは想わなかったので、ドラマの方も次回以降に期待と云うことで。あー、そうだ。二つの時代の龍洋一を演じた要潤本郷奏多が想いの外似ていることが、このドラマの数少ない救いではなかろうかと。このキャスティングを考えた人は偉いな、と。褒めるのそこだけかよ!