chronic life

I can (not) have relations.

嫌われ松子の一生/第四回

まさか、二夜連続で北村祭りが観られるとは、いい時代になったもんだなぁ。と云うか、北村さん演じる赤木と云う役は、松子と絡む男達の中で殆ど唯一、一本筋の通ったいい男なので、「あそこで松子が赤木に付いて行っていればなぁ……」と想うこと頻りでしたよ。しかも、北村さんだし。本当、赤木いいよ。次回もまだ出番がありそうだし、北村さんの赤木を最大限に活用していただいて、我々もそれを最大限に鑑賞したいと想います。一方、吹越さん演じる小野寺は、その死にっぷりの情けなさも相俟って、非常に駄目な小悪党感バリバリで、これはこれで面白かったなぁ、と。折角いいキャスティングだっただけに、出てきて三十分するかしないかで死んでしまったのは、些か惜しかったですね。それに、映画を観た時も原作を読んだ時も想ったんだけど、やっぱ松子が小野寺を殺す動機付けがちょっと弱いと云うか、唐突なんだよなぁ。半ば弾みではあるんだけど、連ドラなんだからそこをもう少し膨らまして描いてくれるのかと、少しだけ期待していたんだけど、何かやっぱり中途半端だった。中途半端と云えば、ソープの描写。そりゃあ、地上波の午後10時台ではありますが、もうちょっと何とかなったんじゃないかなぁ。まぁ、普通に接客しているシーンを入れる訳にはいかないんだろうけど、それにしたって……ねぇ。