こういうことはあまり書いてはいけないのかも知れませんが、最後の一文がこの物語の救いになっているような気がしました。全体としては、地味と云うよりは丹念、展開が遅いと云うよりは丁寧で品がいい。翻訳小説を殆ど読んでいない僕が云うのも何なんですが、これはちょっと他に似たような作品を挙げることの出来ない、特別な一作だと感じられました。キャソンの活躍をもっと読んでみたいんですが、現状はかなり厳しそうです。

- 作者: ウィリアムモール,William Mole,霜島義明
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/08
- メディア: 文庫
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