最後まで読み終わった後、改めてカバーに書かれた"THE LAND OF LAUGHS"の文字を目にして、僕は正直、笑うしかなかった。何に起因する笑いなのか、自分でもよく判らなかったのだが、それでも暫くはただ、笑っていることしか出来なかった。いや、もしかしたらそれが正常な反応であり、作者の想定した正しい読後感なのかも知れないが(そんなものが存在するのかどうかは、この際関係ないけれど)。とにかく、それくらい凄かった。特に後半、と云うか終盤の眩暈感は凄まじかった。その極めつけがエピローグの最後の一頁で、更にその最後の数行はもう、筆舌に尽くし難い想いが去来した。繰り返しになってしまうけれど、とにかく凄かった。残念ながら、僕にはそうとしか云いようがない。薦めていただいた某氏には、心から感謝したいと想います。本当、色んな意味でこういうの大好きです。
- 作者: ジョナサン・キャロル,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1988/07/14
- メディア: 文庫
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