chronic life

I can (not) have relations.

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

3月の読了本

美濃牛/殊能将之/講談社文庫 沖で待つ/絲山秋子/文藝春秋 生きる歓び/保坂和志/新潮文庫 小説伝/小林恭二/福武文庫 四十日と四十夜のメルヘン/青木淳悟/新潮社 黒い仏/殊能将之/講談社文庫 百年の誤読/岡野宏文・豊崎由美/ぴあ うるわしき日々…

長沢まさみら夏モードで製作発表

http://www.nikkansports.com/entertainment/p-et-tp0-20060330-13059.html 正しくは「長澤」だと想うんですが、まぁしょうがないか。他のニュースサイトは、ちょっと記事のタイトルがセンスなかったんで、ここくらいしかなくて。そんな愚痴ってまで取り上げ…

アトモスフィア 1/西島大介/ハヤカワSFシリーズ Jコレクション

本当はこういう場合、2巻まで読み終わった後で何かを書こうと想う訳ですが、ちょっとあまりにもツボに入ってしまって、これは今の時点で何か書いておかなくてはならない、と感じたもので。これは凄い。西島さんのあの時の煽りは、伊達じゃなかった。このまま…

4月12日返却期限

ナラタージュ 作者: 島本理生 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2005/02/28 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 69回 この商品を含むブログ (400件) を見る ナラタージュ 回ってくるのに 約一年(岸田、心の俳句)

虹とクロエの物語/星野智幸/河出書房新社

以前、同じ著者の『ファンタジスタ』を読んだ時、「好きな感じではあるんだけど、ちょっと苦手かなぁ」と想ってしまったので、その後なかなか次の一冊を手に取る機会を逸していたんですが、これはとっても読み易くて面白かったです。まぁ、単純に「読み易い…

スカイハイ 劇場版

『スカイハイ』より北村龍平が勝ってしまった、と云うのがこの映画の正しい観方なんじゃないだろうか。「正しい」と云う言葉が違うなら、少なくとも僕はそのように観たし感じた、と云えば判り易いかも知れない。何だかやけに偉そうなので、フォントサイズを…

百三さんより

殉教・微笑 (講談社文芸文庫) 作者: 小島信夫,千石英世 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1993/12/03 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (34件) を見る ただただ、有難うございます。

06冬クールドラマアワード

『輪舞曲−RONDO−』も終わり、冬クールも区切りがつきましたので、自分に対する備忘録も兼ねて、今回もドラマアワードをやってみたいと想います。凡ては僕の主観であり、特に深い意味があると云う訳でもないので、あまり気にせず軽い気持ちで読んでいただけれ…

新刊書店

カンバセイション・ピース (新潮文庫) 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2006/03/28 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 63回 この商品を含むブログ (142件) を見る 新世紀エヴァンゲリオン (10) (カドカワコミックスAエース) 作者: 貞本義…

さとるさんより

黒冷水 (河出文庫) 作者: 羽田圭介 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2005/11/01 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (30件) を見る バカの壁 (新潮新書) 作者: 養老孟司 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/04/10 メデ…

残光/小島信夫/『新潮』2006年2月号所収

「何だかよく判らないけれど、とにかく滅茶苦茶面白かった!」と云う言葉は、この小説のためにあるように想います。それほどまでに、素晴らしかったです。ただ、作中で著者自身の過去の作品が色々と話題になったり、(結構な分量で)引用されていたりしたの…

ゾクッゾクッ!中谷美紀7年ぶりのホラー映画で“原点回帰”

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200603/gt2006032402.html 『めざましテレビ』でチラッと映像も観たんですが、かなり期待出来そうな感じでした。何せ、キャストが中谷美紀と豊川悦司で、監督が黒沢清ですからね。個人的には、ホラー映画として殆ど最高の…

石原さとみが“21世紀の陽子”に!「氷点」リメーク版で主演

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200603/gt2006032306.html 原作は未読で、末永遥が陽子役を演じた連ドラ『氷点2001』を観ていた程度なんですが、先日読んだ『百年の誤読』での評価が頭に残っていて、ちょっと気になったもので。そう云えば、『氷点2001』…

新刊書店

探偵儀式 (3) (角川コミックス・エース) 作者: 清涼院流水,大塚英志,箸井地図 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2006/03/25 メディア: コミック 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (49件) を見る 本当は、『アトモスフィア1』が入荷してないか…

白夜行/最終回

殆どオリジナルと云っていい最終回だったな、と云うのが一番大きな全体の感想かな。それを抜かせば、とにかく笹垣が凄かった。初回からずっと笹垣は非常に重要な存在で、武田さんの熱演がとても光っていた訳ですが、この最終回はその集大成と云っても過言で…

ゼウスガーデン衰亡史/小林恭二/ハルキ文庫

圧巻。とにかく凄かった。何から、何まで。読んでいる最中、雰囲気の類似を一番感じたのが、清涼院流水の『カーニバル』三部作*1だった。はっきりどこが似ていると云う訳でもないのだけれど、強いて云えば、書かれている内容の勢いとそれを描く筆致の距離感…

アンフェア/最終回

何と云うか、一番筋の通った黒幕の正体だったなぁ、と。他にも、ただ怪しい人は色々いたけれど、論理的に考えて最も可能性が高かったのは、あの人でしたからね。タイトルバックのモノローグも、一人だけ残ってたし。とは云え、全部が全部スッキリ腑に落ちた…

4月3日返却期限

ひなた 作者: 吉田修一 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2006/01/21 メディア: 単行本 クリック: 10回 この商品を含むブログ (100件) を見る デカルトの密室 作者: 瀬名秀明 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2005/08/30 メディア: 単行本 クリック: 11回 …

残響/保坂和志/中公文庫

何度も、何度も再読したくなる小説だと想った。それはきっと、この小説は読む度に気になる、引っ掛かるところが変わるような気がしたからだ。そういう小説が、僕は好きだ。「コーリング」と「残響」と云う二篇が収められていて、保坂作品としては珍しいこと…

うるわしき日々/小島信夫/講談社文芸文庫

小説です。小説としか、云いようがありません。読み進めていると、徐々に自分もこの家族の一員のような気がしてきました。しかも、作中では殆ど描写のない、老作家の息子(良一)の子供の気分でした。何故そんな気分になったのか、自分ではよく判るつもりで…

愛と死をみつめて

ユースケさんと平岩紙が特に良かったと想います。

女王の教室 エピソード1 〜堕天使〜

壮絶。結構構えて観たつもりだったんですが、それでもかなりヤバかったです。途中何度か挟まれる、神田和美登場パートがどれだけ心の支えになったことか。一服の清涼剤と云うか。まぁ、ある意味全部自業自得と云えなくもないんですが、その一言で済ませてし…

女王の教室 エピソード2 〜悪魔降臨〜

見事に繋がったなぁ。その点だけでも、このSPの意味はあったと想う。特に万年筆(?)は、まさかあんなリンクのし方をするとは想っていなかったので、かなりビックリした。それに、「エピソード1」に続いて蝶が非常に効果的に使われていて、その辺りも巧いと…

百年の誤読/岡野宏文・豊崎由美/ぴあ

面白かったです。僕のような捻くれ者(でもある人間)には、とてもいいブックガイドになったと想います。いや、そんなことよりこの本自体が非常に笑える訳ですが。この本もベストセラーになって、100年後に誰かに駄目出しされてたら、もっと笑えるだろうけど…

新刊書店

さよなら絶望先生(3) (講談社コミックス) 作者: 久米田康治 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2006/03/17 メディア: コミック 購入: 4人 クリック: 21回 この商品を含むブログ (350件) を見る 「久藤准」の名前の元ネタが判りません……。

白夜行/第十回

濃い、そして重い。原作って終盤、こんなに畳み掛けるような展開だったっけ。やっぱアレンジが巧いよなぁ、森下さんは。何度も鳥肌が立ったもの。ちょっと、心にズシーンと来て、色々と考えてしまって、とても言葉が出ませんね。とにかく良かった。期待を裏…

新刊書店

日曜日たち (講談社文庫) 作者: 吉田修一 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2006/03/15 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 14回 この商品を含むブログ (110件) を見る In・pocket―月刊〈文庫情報誌〉 (2006年3月号) 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2006/…

神はサイコロを振らない/最終回

終わりましたなぁ。うーん。亜紀が消えてしまうところは良かった。ちょっとあの消え方は反則だよなぁ。あそこがこれまでで一番グッと来た。全体としては、落ち着くべきところに落ち着いたって感じで、まぁ普通。元々、そんな大感動!ってラストになるとは想…

アンフェア/第十回

この流れだと普通、佐藤和夫は黒幕じゃないって展開になると想うんですが、そこはこのドラマ「アンフェア」ですから、逆に本当に佐藤和夫が真犯人だった!って展開だと、一番驚いてしまうかも知れない、と想った今回のラスト。復讐サイトの管理人と×マーク連…

フライ,ダディ,フライ

本当は『メゾン・ド・ヒミコ』を観たいと想っていたのですが、全部貸し出し中だったので代わりに借りてみた、くらいの気持ちで観たせいもあるかも知れませんが、期待していた以上に面白くて良かったです。原作を読んでいないと云うのも、いい方に作用したか…