chronic life

I can (not) have relations.

白夜行/最終回

殆どオリジナルと云っていい最終回だったな、と云うのが一番大きな全体の感想かな。それを抜かせば、とにかく笹垣が凄かった。初回からずっと笹垣は非常に重要な存在で、武田さんの熱演がとても光っていた訳ですが、この最終回はその集大成と云っても過言ではない素晴らしさでした。特に歩道橋の上での、亮司への語り掛けは本当に圧巻! 暫く涙が止まりませんでした。
これまでやってきたことが続々と明るみに出始めてしまう前半は、ちょっと展開が早過ぎるかなぁとも想ったんですが、時間が延ばせない以上、あれくらいテンポがあって逆に良かったのかも知れません。篠塚の動かし方とかも巧かったし、ちょっとこれ以上のものは作れないでしょうね。また、ラストシーンの秀逸さと云うのも、際立っていたと想います。いや、だってアレは卑怯だよなぁ、もう。このドラマに相応しい、締め括りだったんじゃないでしょうか。
結構連ドラ観てるつもりですが、個人的に想い入れのある小説が原作のものは(多分)初めてだったので、期待と同時に多少不安もあったのですが、終わってみればとても満足の行く内容でした。キャスト・スタッフ共に非常に志が高くて、いい作品を作ろうと云う気持ちがちゃんと伝わってきたし、それに見合う出来でもあったと想います。素晴らしかった。