小説です。小説としか、云いようがありません。読み進めていると、徐々に自分もこの家族の一員のような気がしてきました。しかも、作中では殆ど描写のない、老作家の息子(良一)の子供の気分でした。何故そんな気分になったのか、自分ではよく判るつもりですが、敢えてここに書く気はありません。それにしても、家族とは本当に難しいものですね。「哀しいものですね」と云いたい気持ちもありますが、グッと堪えて。大変、心に響きました。
- 作者: 小島信夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/02/09
- メディア: 文庫
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