chronic life

I can (not) have relations.

涙の痕

昨夜、又泣いてしまった。感情表現が苦手な子供のような僕は、感極まると直ぐ泣いてしまうようだ。そんなこと、是迄は全然想わなかったのに、最近はめっきり「泣き虫」の称号を戴いておりますよ、はーから(笑)。泣いても何も解決しないと云うのは、世間でも善く云われているし、実際僕も頷ける部分はある。けど、そんなこと全部抜きにしたって、泣きたい時はあるし、それを無理に我慢することも無いんだと、漸くそういう風に想えるようになって来たのかなぁ、躰自体がさ。
僕は、人生には結論や解決なんて無いと想ってて、性急に答を出すような姿勢からは敢えて距離を取っていた節がある。だけど実は、そういうことを云い訳にして、自分で最終決断を下すことから逃げていただけのようにも想う。確かに人が生きていく上で、大きな意味での結論や解決なんて、永久に現れないのかも知れない。だからと云って、自分の眼の前にあることから眼を背けて、一つ一つの選択と決断から逃げてもいいと云うことにはならないんだ。
後悔しないと云うことと、現状を納得すると云うことは、似ているようで実は全然違うじゃないだろうか? 僕は是迄、後になって悔いが残らないようにと想って、それだけを想って色々と綱渡りな感じで生きてきたけど、それって実際どうなんだろう――と、最近想う。そんな風に生きてきて、確かに今後悔していることは殆ど無い。けど、今のように後になってみれば後悔はしていないけど、正にその時はどうだっただろう? 後に悔いを残さない為にすることと、その時正に一番望んでいることが、必ずしも一致していた訳では無い。それでは丸で、将来いい生活をする為に、青春を無駄にして受験勉強に打ち込んだりする、僕の一番嫌いなパターンと同じなのではないだろうか?
例えば、買い物。今はそこ迄死ぬ程欲しいと云う訳でも無いんだけど、後で持ってなかったら、買ってなかったらきっと後悔するんだろうなぁ〜とか想って、色々買ったりすることがあります。後で手に入らなくなって後悔するのが厭だから、手に入る内に入れておこうと云う発想だ。それを買わなかった、将来の自分が厭なのです。確かに是で「あぁ〜、こんなことならあの時買っておけば良かった〜! ガーン!!」って想うことは無いでしょう。えぇ、実際そんなことが無いように生きて来ましたよ。厭だから。けどね、それって如何なものか? 購入の動機として、もの凄く不純じゃないか? 今本当に欲しいもの。心から欲しているもの。そういうものでは無くて、後で無くては困るから、後で持ってないと厭だから……そういう理由で買うのっていかんだろう!と、最近想う訳ですよ。だったら、後のことや先のことは考えずに、今本当に欲しいものを買うのに、今一番使いたい処にお金を使うべきなんじゃないか――と、そういう風にも想う。
僕の中にいる、瞬発力で買う人と、持続力で買う人が、何時も喧嘩している理由は、実はこういう処にあるのだと想います。しかし問題なのは、どっちが勝っても結局何かしらは買うってことなんだけど(笑)。本当、頑なに買わない人ってのも、そのバトルに参加しないものかしら? そうしないと根本的な浪費家の性格は変わらないわ。全く、矢田亜希子に怒られそうだわ、本当(爆)。
以後――囲碁十五段。