読了。以下、感想にあらず。自分語りなり。
舞城好きだけど、基本的に「ファウスト」以外の雑誌に書いてる短篇とかはスルーしてて、単行本になるのを待ってる訳。要は全部初読だったってことなんだけど。舞城の短篇(集)はちょっと苦手と云うか、これまで読んだ舞城の本の中で『熊の場所』が個人的に一番評価が低かったので、もしかしたら舞城の短篇とは相性悪いのかも?と想ってたけど、別にそういう訳でもなかったみたい。とは云え、全肯定とまではいかない訳ですが。取り敢えず「スクールアタック・シンドローム」は超好きだったんだけどね。
好きな順番としては「スクール>トトロ>梔鳥>みんな元気。>Dead」って感じで、そんな順位をつけることに一体どんな意味があるんだ?とか云われると非常に困る訳ですが、後で読み返したら変わったりするかも知れないので、そしたら面白いから書いてるだけ。後ろの三つは殆ど差がない位なんだけど。「みんな元気。」は、もうちょっと短かったら三位だったかも。
やっぱり僕が舞城に求めているものって、家族の物語なんだと想う。今回それを強く実感した。で、その僕がやって欲しいものが「スクール〜」ではモロに出ていて、寧ろ逆にそれしかないって位で、そこが好きな理由なんだと想う。あまりにシンクロしてしまう由縁なんだと想う。また何時もの如くこれも借り物なんで、返すまでに「スクール〜」だけはもう一回読み返そうと想う。こんなに好きなのは、逆におかしいような気がして仕方ないから。
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/10/28
- メディア: 単行本
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