五人の女性作家の書き下ろし小説を、五人の気鋭監督が短篇映画に仕上げた、『Jam Films』シリーズの一つで、以前から観たいと想っていたんですが、五本の内の一本を『蛇イチゴ』『ゆれる』の西川美和監督が手掛けていたので、今回その流れで観てみました。それぞれの作品が非常に個性的で、期待以上に楽しめました。以下、各短篇について短めに。
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2005/12/22
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桃
原作・姫野カオルコ、監督・篠原哲雄。桃って、どうしてこんなにエロいんだろうか。しかし、これは長谷川京子主演と云うよりも、野村恵里主演じゃないだろうか、と云う疑問は拭えなかった。池内博之の髪型を見ると、撮影は連ドラ版『人間の証明』と同じ頃かな、とか考えてしまう。
太陽のみえる場所まで
原作・室井佑月、監督・廣木隆一。こういう云い方は良くないかも知れませんが、この頃の大塚ちひろは本当にいいと想う。共演が石井苗子と片桐はいりと云うことで、かなり濃かったですが。ある意味、一番ぶっ飛んだ話だと想った。
夜の舌先
原作・唯川恵、監督・松尾スズキ。高岡早紀が凄かった。何かもう、ここまで突き抜けるとちょっと笑ってしまいますね。淫らさと滑稽さが非常に際立っていたと云うか、その辺りのバランス感覚がとても松尾さんらしいと想いました。近藤公園も良かった。