chronic life

I can (not) have relations.

冷たい熱帯魚

 園子温監督の映画を観るのは、これで丁度十作目になります。その節目となる作品が『冷たい熱帯魚』であったことを、僕は率直に嬉しく思います。さて、社本が村田を×した辺りで「まだ時間あるんじゃね、この先どうするんだろう?」とぶっちゃけ思った。まぁ、実際はそれ以降も続く訳ですが、それにしてもエンドクレジットが流れ出した時には、「結構短かったなぁ」と不意に呟いてしまった。そう、あの『愛のむきだし』は勿論のこと、本作は『紀子の食卓』よりも短いのだ。二時間半さえ超えていない。つまり、そういうことなのだ――としか、今は云うことが出来ない。