chronic life

I can (not) have relations.

貯金って……

近々旅行に行く為に、色々と下準備もあるし、実際行ってからのお小遣いも必要なので、貯金を少し下ろして来た。久し振りに通帳記帳もしてみると、現在、近年稀にみる金欠状態であることが発覚した。しかし、当の本人にその自覚は殆ど――いや、全く無い。何故なら、通帳に書いてある残高の数字なんて、彼には無意味な数字の羅列でしか無いからだ。自分が生活するのに困らなくて、いざ引き出そうと想った時にも残高不足にならなければ、彼の生活はそれで円満である。だから、残りの数字が少なかろうと、そんなことで彼は痛くも痒くも無い(らしい)。昔の彼の生活は、「貯金」や「蓄え」なんて概念が全く生まれない程の生活だった。今日食べる食費があれば……、そんな毎日の積み重ねだった。だから、今は幸せなのだ。幸せ。幸せ――。