chronic life

I can (not) have relations.

F先生のポケット/乙一

何とか就寝前に読了致しました。しかし、もう眠いので感想は又明日。敢えて一言だけ云えば――僕、乙一好きかも(笑)。
と云う訳で追記します。如何して是迄僕は、乙一から逃げていたのでしょう? いや、別に敢えて逃げようとしていた訳ではない。しかし、積極的に読もうとしていなかったことも、又純然たる事実である。実際、是は初乙一だった訳で、他の作品での彼が、どんな所作で、どんな文体で、どんな言葉で、どんな物語を紡いでいるのか、僕は朧気乍らしか判らない。しかし、この作品、『F先生のポケット』に関して云えば、僕は好みだった。物語の始まり、メインのテーマ、魅力的なキャラクター、現実を越境してしまうその柔和な足取り、遊び感覚のメタ意識、表現の率直さと言葉の簡潔さ、そして爽快感溢れる物語の終わり――。彼が気鋭の短篇作家として、秀作を幾つも書き上げていると云うその意味が、実際に作品を読んでみて、漸く判った気がします。そして、笠井潔氏が認めてるのも、何だか判った気がする。笠井さんが好きそうなんだもん(笑)。
後、是はオマケですが、一部では、読み難いなんて評判のこの作品の仮名文字ですが、僕は結構好きです、この書体。丸明オールド、いいねぇ。
次は、タッキーの『ECCO』だー!
更に追記:短篇作家は限定的な表現でしたので、見え消しさせて戴きます。失礼致しました。