chronic life

地下室の屋根裏部屋で

ベロニカは死ぬことにした

何だか、もの凄い作品を観てしまった、と云う気持ちになりました。真木よう子初主演映画で、未読ながら原作小説にも以前から興味があったので、「取り敢えず映画から」くらいの軽い感覚で観てしまったのですが、そんな自分を過去に遡って怒ってやりたいほど、これは僕にとって特別な作品でした。主演の真木さんは、何と云うか「戯言シリーズ」のいーちゃんみたいな感じ、とでも云えばいいんでしょうかね。いや、多分この譬えは全然間違ってるな。けど、そうとしか云いようがない。傍観者なんだけど主人公、って云うね。院長の市村正親さんを始め、荻野目慶子さんや片桐はいりさんなど、非常に個性的なキャストが揃っているんですが、その中でも個人的には特に中嶋朋子さん演じるサチが非常に印象的でした。誰かに薦めたり、他人と一緒に観たりしようとは全く想いませんが、僕の心には確実に深くて大きい刻印が残りました。改めて、僕も生きることに決めた。

ベロニカは死ぬことにした [DVD]

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