chronic life

I can (not) have relations.

後少し

最近フジテレビでは『ラストクリスマス』の絡みで『東京ラブストーリー』の再放送をしている。僕が今のように、連続ドラマを偏愛するようになってしまったきっかけを作った作品で、それ故に想い入れもそこそこある。だから観てしまう。特に今日は、僕が一番好きだったカンチの誕生日の回で、すっかり昔の気持ちになってしまった。あの頃は、赤名リカが好きだった。何でか善く判んないけど、凄く好きだった。逆に関口は苦手だった。
今でも、僕の理想の誕生日の風景と云うのは、あのケーキに灯を点すシーンだったりする。アレは本当にいいシーンだと想った。そして、その時話した内容が、しっかりラストに結び付くのも巧いなぁ、と想った。つまり、感情と理性の両面から、あのシーンは素晴らしいと想うのだ。
久し振りに『東京ラブストーリー』を観て、かなり初々しい気持ちになることが出来た。皆、今程こなれてはいないけれど、その分清々しい若さがあった。とても『ラストクリスマス』では再現出来ないし凌駕もし得ない、俗に云う「越えられない壁」と云う奴がある。観る前からこんなことを云うのは良くないだろうけど、少なくともあの初々しさはきっと体現出来ないことだろう。
因みに云うと、僕もそんなに『東京ラブストーリー』至上主義な訳では御座居ません。坂元裕二よりも北川悦吏子、北川よりも野島伸司な人なのだ。