chronic life

地下室の屋根裏部屋で

水曜如何でしょう?

此処最近、はてな界隈――勿論僕も含めて――で盛り上がっている『QJ』の52号は、どうやら売り切れ店続出なようで、今殆ど店頭には並んでいないらしい――とは予想しつつ、帰り道にある普通の街(町だな、此処だと)の小さな書肆に軽い気持ちで足を向けてみる。
新生『QJ』第2号(通刊52号)、真赤なバックに窪塚洋介。表紙だけでも眼を惹くが、中身はもっと色々と想う処もあらぁな(笑)。表紙の窪塚君特集にはミスチルの桜井さんが寄稿、第二特集「永久保存版 水曜どうでしょう」には、佐藤友哉氏のコメント&写真。更には乙一氏のインタヴューに、浅野いにお氏の連載コミック。近藤正高氏@id:d-sakamataの書かれた「ウワサの映像『ワラッテイイトモ、』騒動記」も要チェックだし、天野月子だっている。是程迄に興味爆発な『QJ』もかなり久し振りな気もするなぁ。けどどうせ、その店にも無いんだろうなぁ……と特に期待もせずに店内を物色するが、矢張り案の定無い。はっはっは、やっぱりね。売り切れ上等!と想っていたのだが、一応店員の方に確認だけしてみる。
暫く待っていると、奥からその店員さんが、真赤で手頃な大きさの薄い直方体を持って近付いて来る。赤の中には、恐らく坊主頭であろう若者が、斜めにキャップを被って立っている写真が載っている。そしてその上には、白い大きな明朝体っぽい文字で「水曜どうでしょう」と書いてある。逆に意外でも何でも、僕の眼の前にそれが現れたのは事実な訳で、如何にも居た堪れない気持ちになったりする。そこで傍と、僕は少し考える。『QJ』って何だ? 本――書籍か? それとも雑誌? 奥付には、奇数月15日発行(年6回)と記載されている。うむ、この書き方は雑誌だな――と、何だか善く判らない納得の仕方をして、僕はそのままそれを手に取り、レジにお金を差し出すのでした。矢張り是は、水曜日に買ってこそ意味があったな。合掌――。