chronic life

地下室の屋根裏部屋で

青木淳悟『いい子は家で』新潮社

 青木淳悟の小説を形容する言葉を、僕はまだ持っていない。もしかしたら、現時点でこの世には存在していないのかも知れない。強いて云うならば、「青木淳悟らしい」或いは「青木淳悟っぽい」としか書けないような気がしてしまう。それほど特異な作家、作品であると想う。僕がこんな風に感じるのは、日常的に母親のいる生活を送ったことがないと云う自らの境遇も影響しているやも知れない。家庭における「母親」の存在とは、こんなにも奇怪で、不条理なものなんだろうか。いや、もっと云ってしまえば、「家族」と云う集団はなんと不可思議なことの集積なんだろうか。家族怖いよ家族。

いい子は家で

いい子は家で