chronic life

I can (not) have relations.

華麗なる一族/第三回

やっぱりどうも、鉄平より大介の方に気持ちが入ってしまうなぁ。今回は特に、角田支店長絡みの一連のシークエンスが非常に印象的でした。また、田山さんはああいう役が本当によく似合うなぁ。支店長会議で大介に指名された時の表情とか、最高でしたよ。一方、鉄平の方の金策は、後半で本人も云っていたように、「融資を受けて高炉を建設する」と云う目先の目標に翻弄されていたように見えて、あまり面白味がなかったかな、と。それよりは、芙佐子との想い掛けない再会シーンの方が興味深かったですね。とても妻子持ちとは想えないんですよ、鉄平が。まぁ、鉄平を演じる木村君自身が、そういう雰囲気を醸し出しているせいもあるんでしょうけど。で、漸く本格的に登場したとは云え、まだまだ山田優の役は何とも云えないなぁ。そもそも、彼女の気持ちと云う奴がさっぱり描かれていないような気がしたので、銀平との逢瀬もあまりに唐突な感じがしてしまいました。まぁ、これだけの大人数なので全員の心の動きを追っていくことは困難なんでしょうが、それにしたってちょっと雑だったような……。その分、角田支店長の葬儀のシーンからの流れでの、銀平の心中は比較的判り易く描かれていたと想いますが。いやー、僕が息子でも「父さん(大介)には敵わない」と痛感しますよ、あれは。しかし、今回はその銀平のモノローグもあったりして、やっぱり全体的にナレーションが多かったのは気になりました。「鉄平は焦っていた」とか、態々云わなくても判ると想うんですけどね。後、エンドロールと共に流れる映像やCMが、単純に「次回予告」ではなく、「これから先の見所」的な感じになっていて、凡てのシーンやカットが直ぐ次の回に登場する訳ではないと云うのが、ちょっと紛らわしいですよね。なので、銀平の結婚式とかも、直ぐ来週なのかどうかは怪しいところです。