『ZOO』の分冊文庫版発売記念と云うことで、『GOTH』を読むことにしました。元々は一冊の単行本だった『GOTH リストカット事件』を「夜の章」と「僕の章」の二つに分冊した訳ですが、並び順などを考えると、どうやら単純な上下巻と云うことでもなさそうなので、個別に感想*1を書くことにしようと想います。まぁ、文庫を買ってからでさえ一年近く積んでいたことからも判る通り、僕は乙一のそんなにいい読者でも熱心なファンでもないんですが、それでもやっぱりこの巧さと云うのはどうにも揺るがし難いな、と。オチとかその後の展開とかをはっきりと予想させても、続きを読もうとするモチベーションを全く下げさせない文章と云うのは、そうそう書けないですよ。この三作だと、「犬」とか特にその傾向が強いですね。途中でだれそうなもんなのに、全然そんなことないもんなぁ。凄い。引き続き、「僕の章」を読みます。

- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/06/25
- メディア: 文庫
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*1:僕に書けるのは「感想でさえない何か」でしかないと認識しているんですが、他に適当な言葉がなかなか想い付かないので、便宜上。