chronic life

I can (not) have relations.

創作ノート

ザ★ボンマニアだけに捧げる。
新作の構想を練ったり、少し頭の方を書いたりしている。がしかし、なかなかすっきりとスランプから脱することが出来ない。自分が書きたいものと書こうとしているもの、それに自分が書けるものと云うのがそれぞれあまりにかけ離れ過ぎていて、どれに照準を絞ったらいいのか、さっぱり見当が付かないからだ。『冬の運動会』で感動している場合ではないのかも知れない。僕は、向田邦子にはなれない。基本的に僕が目指しているのはメロドラマだ。所謂「ドラマドラマしたもの」だと云っても良い。恋愛があって友情があって、夢があって家族がいて、挫折と成長が描かれているものだ。しかし、何故だか自分で書く段になると、どうしてもああいうものになってしまう。何故だろう。本当に不思議だ。今のところ僕が発表している中で、僕が本当に書きたかったと今でも断言出来るのは、#2であれば「3」の後半の屋根の上のシーン。#3なら冒頭の二人の遣り取り位だ。ああいう、日常っぽいのが書きたいんです、僕は。探偵とか殺人とか、とっても扱うには荷が重いんです、正直。苦手分野と云ってもいい。ミステリーとか、無理ですよ、ぶっちゃけ。
とか何とか云いつつ、#3で登場した探偵は何と、個人的にはメタ探偵に比肩し得るであろうと想われる「プレ探偵・プレ推理」なるジョーカー的設定になる筈なのだが、これが想いの外小説にし難い。と云うか、メタ探偵もそうかも知れないが、絶対長篇には向かない。20枚位が丁度良い気がする。しかも、#3みたいに、後半にならないと出て来ない感じ。で今は、#4にその探偵を頭から出そうと試行錯誤している訳だ。全く、扱い難い設定のキャラを作ってしまったものだ。だから、連作から解き放たれた作品が書きたくなってきたりするんだよなぁ。こんな時、僕の傍にプレ探偵がいてくれたらなぁ……あ、これか! 取り敢えず、黒紋君には想いっ切り悩んでいただくことにしよう。苦悩する探偵ならぬ苦悩するワトソンだ。彼にはきっと、如月烏有の血が流れている筈。生みの親が云っているんだ、間違いない。滑ったな、完全に。