僕は、小津と樋口師匠を足して二で割ったくらいかなぁ、と自己認識しているんですが、他の人にはまた別の意見がありそうな気もします。少なくとも、語り手の彼(そう云えば、名前出てきたっけ? 記憶にないなぁ)とは結構な隔たりがあると想っているんですが、それももしかしたら僕の勝手な考えかも知れません。ストーリーやキャラクターや構成も面白いんですが、個人的には文体――と云うか、文章が一番好きですね。この作品だから敢えて云いますが、一箇所も読み飛ばしたりしませんでしたし。何はともあれ、やっぱ大学っていいなぁ。まぁ、大学自体は殆ど出てこないんですけど、大学生と云うか、漠然とした大学生活への憧れですよね。とは云え、この小説の登場人物になりたいとは想いませんが。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
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