ある意味、もう一つのミステリーランドと云う感じがしないでもなかったです。「七色の犯罪のための絵本」は『閉じ箱』にも収録されていたので再読だったのですが、挿絵と呼ぶにはあまりにも豪華過ぎる建石さんの作品と合わさると、また違った味わいが出て、非常に興味深かったです。書き下ろしの「しあわせな死の桜」については、冒頭でも触れたミステリーランドの竹本作品『闇のなかの赤い馬』に少しテイストが似ているかな、と云った雰囲気で、特にこのラストなんかは完全に竹本さんの真骨頂だなぁ、と想いました。面白かったです。お子様への贈答用にも是非(いや、やっぱ止めといた方がいいかも……)。
- 作者: 竹本健治,建石修志
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/10/15
- メディア: 単行本
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