chronic life

地下室の屋根裏部屋で

にょっ記/穂村弘/文藝春秋

2004年のベストが、本気で乙一の『小生物語』だったり*1する僕としては、こういうのは本当に堪りませんね。どこまでが真実でどこからが嘘なのか(或いは凡てがまやかしなのか)、そんなことは別にどうでもいいことで、とにかく読んでいて心がほっこりすればそれで良し、と云う気分になってくるのです。ちょっと、小説を読むのに疲れていた時期なので、本書を手に取ったのは渡りに舟だったと想います。お気に入りは「『お〜いお茶』の謎」「実況」「紐」「由美かおる」「未来予知」辺り。と、無理矢理五つに絞ってみましたが、面白いので全部読めばいいと想います。フジモトマサル氏のイラストも、とても素晴らしかったですし。

にょっ記

にょっ記

*1:「がたりだったり」と音読すると、何だか少し不穏な感じがしてしまうのは僕だけでしょうか? まぁ、いいか。