chronic life

地下室の屋根裏部屋で

05春クールドラマアワード

以下各賞に対する寸評、或いは唯の雑感。

  • 作品賞:1位の『T&D』は云うまでもないとして、その下の2位・3位については、それぞれ初回評価の11位・10位から大躍進!と云った印象だった。これだから、やはり連ドラは侮れない。初回でそれほど食い付かなくても、その後じっくり観続けていると、徐々に魅力が開花していくと云う、好例だったと想う。逆に4位・5位については、「きっともっと面白くなる筈」と云う期待が大き過ぎたのが、少し仇になったか。続篇を期待すると云うのも、裏を返せば「今回の作品では満足し切れなかった」と云う深層心理の表れなのかも知れない。
  • 主演男優賞:誰が何と云おうと、この二人だけは絶対に譲れない。長瀬智也最高。神木隆之介素晴らしい。神木君は主演じゃないって? そんな声は、僕の耳には届きません。
  • 主演女優賞:春クールは、全体的に女性が主演のドラマが多かったのですが、その分ちょっとキャラや設定が被ってしまったところがあって、それぞれの持ち味が充分生かし切れていなかったように感じました。そんな中、他とは違う個性をしっかり発揮していたと想われるお二人を挙げました。天海さんは、作品賞で挙げられなかった分も上乗せして、と云った感じで。智花ちゃんは、今後の成長が実に楽しみです。いい女優さんになると想います。
  • 助演男優賞:実は一番迷ったのがこの賞で、他にも『瑠璃の島』の岸部一徳さんとか『あいくるしい』の杉浦直樹さん、『恋におちたら』の堤真一さんや『アタックNo.1』の船越さんなど、いい味を出していた方が沢山いらっしゃったのですが、両ドラマの感動的ラストを引き立てた*1お二人に、この賞を贈ろうと想います。
  • 助演女優賞:木村さんは一も二もなく決まったんですが、次点が結構混戦模様。しかし、『汚れた舌』の森口さんや牧瀬さんは、何故か心情的に挙げたくなかったし、『anego』のともさかさんや『離婚弁護士Ⅱ』の瀬戸さんと云うのはチト弱い。そこで、「芝浜」の回を始め、毎回実に好演していた蒼井優ちゃんを挙げることにしました。彼女、『T&D』で完全に化けましたよね。今後の更なる飛躍を期待します。
  • 新人賞:璃子ちゃんは、厳密に云えば「新人」じゃないんですが、そんなことを云っていると、この賞で挙げられる人がいなくなってしまうので。彼女は本当によく頑張っていたと想います。しかもいきなり主演だったし。次点の花琳ちゃんは、どん太の娘の沙耶ちゃんです。毎回、あの泣きっぷりと細かい動きがツボにハマっておりました。
  • 以下の各賞は、基本的に殆ど『T&D』と『雨夢』の争いになりました。脚本・演出は『T&D』の一人勝ちだったかも知れないけれど、『雨夢』だってTBやキャスティングは良かったし、音楽だって凝っていた。主題歌に至っては、二曲同時受賞でもいいぐらいだと想ってます。因みに特別賞の『瑠璃の島』は、ロケ地である鳩間島の美しさに一票、と云うことで。

*1:どん太は、あの「タイガータイガーじれったいガー!」の生みの親