chronic life

I can (not) have relations.

ネコソギラジカル(上)十三階段/西尾維新/講談社ノベルス

読了。「読了」。ふん。感想でも書けば良かろう。世界の終わりが、物語の終わりが始まった。最終章の序章が、今ここに姿を現した。
ある意味、これまではずっと傍観者であったいーちゃんが、遂に物語の中心に躍り出た。と云うか、これはまぁ狐の人に云わせれば、運命の必然であって、これまでの物語は本当の意味での序章でしかなかったのかも知れないが。運命は嵐のように吹き荒れ、登場人物は怒涛の如く現れては消えて行く。これまで小出しにされていた様々なディテールや伏線が次々と回収されていき、確かな足取りで物語は収束に向かって行く。
正直「終わり」は未だ未だ始まったばかりと云った感じで、感想らしい感想はお預けです。登場人物紹介は、まぁお遊びの一環ですよね。だって、名前すら出てない奴が何人いることか。いや、今後*1出て来るのかも知んないけどさ。個人的には、萌太と出夢の美少年(?)二人が好きですね。いや、そういう意味じゃなくて。勿論、ブッチギリ最高に格好良いのは狐の人な訳ですが。『カーニバル』三部作っぽいと想ったのはここだけの秘密。
しかし、本文ラスト一行は、正直震えたね。そ、そういうことか、と。
それにしても、今月になって読んだ6冊が、乙一2冊、西尾2冊、日日日2冊ってのは、正直偏ってるなぁと想う。

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)

追記

そう云えば、登場人物紹介にあの人の名前だけないのは何故なんだろう? ま、真逆……? よく見たら、載ってない人結構いるなぁ。これは何だ? 一体どんなまやかしだ? うわぁ、何か釣られてるなぁ、俺……。

*1:中・下で