chronic life

I can (not) have relations.

ハサミ男/殊能将之/講談社ノベルス

その内映画も公開されるだろうからと、初読時以来久し振りに再読してみた。うん、何か、再読の方がより面白かったとか云うのは邪道だろうか。だって、当然既にネタは知ってる訳ですから、一々その伏線が楽しい訳よ。「おいおい、こんな細かいトコ迄(伏線)張ってたのかよ」とか、「何だかんだ云って凄いフェアだよなぁ、是」とか、驚いたり感心したり色々。それに今改めて読むことに因って、新たに気付くこととかも結構あって、非常に有意義な再読だったなぁ、と。だから、最近再読ばっかしてるんだけどさ。新作読めよと、自分に云いたい(笑)。
とは云え、読んでいる最中に映画版のキャストが頭の中をチラついて、堀之内が阿部寛麻生久美子が安永知夏なのはいいんだけど、「主演」とクレジットされている肝心の豊川悦司が、一体誰の役なのか、全く想像が付かなかった。と云うことは、多分映画オリジナルの役なんだろうなぁ、と自分を納得させることにした。だがしかし、是で実は豊川氏が磯部とかだったらかなり面白いのになぁとか、至らぬ妄想を抱いたのも事実だったり。いや、性格とかは変わると想うけどさ。いや、あの煽り方だと案外日高かも知れない。うん、多分そうだろう。
ネタバレのようで、別にその積もりは無い。名前書いてるだけだからね。

追記

とか何とか色々書いたけど、読んでて一番想ったのは「ミートパイ食いてぇ」だったんだけどね。