chronic life

I can (not) have relations.

1980

先日観て、とても面白かった『おいしい殺し方』のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の初監督映画で、これも以前から観たいと想っていた作品だったので、この機会に鑑賞してみたんですが、これまた大変楽しませていただきました。素晴らしかったです。処女作にはその作家の凡てが詰まっている、なんてよく云われたりしますが、本作もその例に漏れず、非常に様々な要素やイメージが盛り沢山に詰め込まれていて、一本で三本分くらいの頭を使ったような気がします。そんな中でも僕が一番好きなシーンは、映画部の面々がそれまで撮った分のラッシュを観ていたところから、いきなり色々と暴走し始める辺りがもう最高でしたね。あの狂騒感ったらないですよ、本当に。メインの三姉妹以外のキャストについては全く知らなかったので、非常に豪華で個性的なメンバーが多数出演していて、新しい顔が出てくる度に小さな感動がありました。特に、及川さんが凄く印象的でしたね。こんなに一癖も二癖もある役者陣が揃っている中でさえ、一際目立ってしまうんですから、これはもう本当に凄いですよ。まだ観ていない及川ファンは、絶対観た方がいいと想います。だってトメですよ、トメ。下記の松尾さんの新作も気になるところですが、KERAさんの新作映画『グミ・チョコレート・パイン』も楽しみですね。

1980 [DVD]

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