全くもう、悪ふざけにもほどがありますよ。と云うのが、最高の褒め言葉なんじゃないかと想います。とても面白くて、端から端までずずずいーっと、堪能させていただきました。シリーズラストに相応しい*1下らなさ満載で、これで終わるなら、それはそれで実にTRICKらしいんじゃないかなぁ、と。特に、例の卵が割れた中から出てきたアレが、かなりのインパクトでした。小ネタを拾っていくと、とんでもない量になるし、とても一回観ただけでは全部を確認出来てはいなさそうなので自粛しますが、一つだけ触れると、「新作SP」でもあった上田の格闘シーンが、今回は本当にハチャメチャなことになっております。もうね、完全にリミッターが外れてますよ、堤監督。だが、それがいい。キャストでは、レギュラーの面々は勿論のこと、筐神佐和子を演じたゲストの片平なぎささんが、実に素晴らしかったです。まさか、ただのネタだと想っていた白手袋が、あんなオチに繋がるとは……。TRICK恐るべし。撮影されたのが結構前で、堀北さんが妙に若かったり、矢部と秋葉の出番が滅茶苦茶少なくて、これだったら富毛村の若者三人組の方が台詞多くねぇ?だったり、ご愛嬌なシーンも色々とあるんですが、それすらTRICKの世界観に凡て取り込まれていて、お腹一杯になりました。けどまぁ、人にはあんまり薦めませんけどね。要は、こっそり観て、隠れてこそこそ笑っていると云うのが、一番相応しい楽しみ方のような気がします。それにしても、何から何までバカだったなぁ。
http://trick2.jp/
- 作者: 蒔田光治,堤幸彦
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*1:随所にそれを匂わせる小ネタやカットがあるけれど、そう簡単に信用する訳にはいかない