chronic life

stay awake, stay asleep

博士の愛した数式

新宿で観ました。映画館では今年二作目。こういう作品の場合、どこをどれくらい書いたらネタ割りになってしまうのか、どうにも判断がつかないので、少なくとも原作は読んでいる、と云う読者を前提に感想を書きたいと想います。そんな訳で、以下畳みます。
全体の構成として原作と大きく違うのは、大人になって数学教師となったルートが、授業で昔の想い出を生徒達に語る、と云う形で物語が進んでいく点です。そういう訳で、要所要所で大人のルートが、数学的な補足説明を挟んだりしていきます。博士達のパートの進行を煩雑にしないための処置だったのかも知れませんが、少々説明し過ぎだったかも知れません。いや、判り易くはなったんですが……。それ以外にも、プロの試合の代わりにルートの少年野球の試合になっていたり、幾つか端折ったエピソードがあったりはしたんですが(特に、野球カードを探す件がなかったのは結構残念)、流れとしては概ね整合性は取れていたので、まぁ良かったんじゃないかと想います。ただ、映画自体の雰囲気が、ちょっと叙情的過ぎたと云うか、所謂メロドラマ寄りになっているような感じで、原作の持つサラッとしたライトさが生かされていなかったように想われたのが些か不満かな。ラストは悪くなかったんですが、終盤20分くらいはもうちょっと何とかなったんじゃないかなぁ、と想わないでもないです。
何だか結構批判的な感じになってしまいましたが、まぁ普通に面白かったので、これから観ようと想っている人を止めようとは想いません。寺尾さんや深津さんを初め、俳優陣は皆好演していたので、そういう意味では僕も充分満足出来ましたし。特に、子供時代のルートを演じた齋藤隆成君と、大人になったルート役の吉岡秀隆さんが相当似ていて、このキャスティングだけで監督はガッツポーズしていいくらいだと想いました。最後に一つだけ。やっぱり、博士が付けているメモの数が少な過ぎるような気がするのは、どうしようもないのかねぇ。
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