chronic life

I can (not) have relations.

星虫 (ソノラマ文庫)/岩本隆雄/朝日ソノラマ文庫

読了。確かに、もっと若い時に読んでいたら、もっと素朴に感動出来ていたかも知れない。そして、もっと素直に感化されていたかも知れない。僕も宇宙に行きたい――と。
2/3を過ぎた辺りからの展開は、色んな意味で凄いなぁ。後は全体的にネタに対する思想と云うか、作者の意思を感じます。唯単に物語を紡いだのではなく、伝えたい想いがはっきりあったのでしょう。多分、伝わってると想う。
唯一ケチをつけるとすれば、もう是は僕が全面的に悪いんだけど、どうしても主人公に感情移入出来なかった。共感出来なかった。そんな自分が哀しい。星虫より、自分の方が可愛いです……。
そう云えば僕も、ご多分に漏れず宇宙飛行士になりたいとか想ってたっけ。それは未だ、小学校にもあがる前だったけれど。久し振りにそんなことを想い出した一冊でした。