chronic life

I can (not) have relations.

山崎ナオコーラ『論理と感性は相反しない』講談社

 陶然としたかった。酒ではなくともいいので、本でも、会話でもいいので、私を酔わせて、といつも思ってきた。(p.213)

 帯にある「これが私の代表作です」と云う言葉の通り、これまでに読んだ山崎作品の中で、最も面白かったです。と云うか、個人的に「これぞ小説!」と云う気がしました。純文学でもミステリーでも恋愛小説でもSFでも物語でもファンタジーでも幻想小説でもホラーでも私小説でもなく、ただひたすらに「小説」である、と。実に素晴らしい小説集でした。

論理と感性は相反しない

論理と感性は相反しない