chronic life

I can (not) have relations.

神狩り/山田正紀/ハルキ文庫

読了。あー、色んな人が色んなことを云っていたのが、何だかよく判るような気がする。圧倒的に、読むタイミングを間違えてしまった。せめて、後半年前に読みたかった。そうしたら、揺さ振られるような感動を得られたかも知れないのに。どちらにしても、それは凡て、僕の責任な訳ですけど。
文章も読み易いし、話の展開も惹き付けられる。何より扱ってるテーマが「神」ですから、僕が食い付かない想わない訳がない。それに、SFと云うより青春小説として読んでも面白い。いや寧ろ、SFと云うより青春小説だろう、と想ったりする。何か文章がダブってるなぁ。要は、僕はこの作品を青春小説として読んだと云う意思表示でしかないんですがね。「青春小説」って云い過ぎ(笑)。
それと関係あるのかどうか判りませんけど、終わり方が何か「ジャンプ」っぽいですよね。「俺達の戦いは、未だ始まったばかりだ!」みたいな、「第一部完」的な発想。それが良いとか悪いとか云えませんけど、読み終わっても終わった気がしないのは確か。実際終わってないんだけどさ。しかし、『神狩り2』はガッカリさせられそうなんだよなぁ。あ、『神は沈黙せず』を再読すればいいのか! そんなオチかよ。

神狩り (ハルキ文庫)

神狩り (ハルキ文庫)