chronic life

地下室の屋根裏部屋で

きょうのできごと/柴崎友香

今年の春に公開された映画の原作。内容は、台詞の細かい云い廻し迄含めて、殆ど同じ。多少、映画の方でアレンジされている処や、追加されていたシーンがあったけれど、概ね趣向も手触りも読後感も近い感じだった。つまり、非常に良かったと云うことで。
誰かにとっての日常は、万人にとっての日常ではなく、又別の誰かにとっては、全くの非日常足り得るのではないか? そんな、日常のような非日常のお話が好きな身としては、この作品はとても興味深いと云うか、感慨深いと云うか、面白いと云うか、感動したと云うか、してやられたと云うか(笑)。
兎に角、映画を観て面白いと感じたり、作品の雰囲気がいいなと想った人は、是非こちらも読んで戴きたい。逆に、原作から入って映画に行くと云うのも、一興かと。
柴崎友香、侮り難し。以後、要チェック。