柴崎友香を堪能した、と云う言葉が最も相応しい、最上の褒め言葉であるような気がする。いやだって、面白いものは「面白い」としか書けないじゃないですか。特に、こういう類の面白さって。小説の面白さは、それを読んでいる最中にだけ現れる幻のようなものである、と云い切るつもりもありませんが。何はともあれ、素晴らしかったです。いつまでも読んでいられるし、何度も読み返そうと想う。そういう小説でした。今更ですが、保坂和志さんの小説が好きなような人にお薦めです。今回のは、特に。
- 作者: 柴崎友香
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/09/28
- メディア: 単行本
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