chronic life

I can (not) have relations.

荒川洋治『忘れられる過去』みすず書房

 読書は一時のものではない。いつまでもつづくところに、よさがある。「読まない」ことをつづけることにも意味があるのだ。読書を「失わない」ことがたいせつである。(p.58)

止め処もなく素晴らしい一冊でした。これまで全く見たことも聞いたこともなかったような作家の本が猛烈に読みたくなったり、自分は「まね」をする人なのかしない人なのか真剣に悩んでみたり、どうしても詩集をつくりたくなってしまったり……と、一つ一つのエッセイが凡て何かしらの形で僕の胸中に強い印象を残していきました。とにかく、荒川洋治の文章がとても好きです。大好きです。愛の告白です。

忘れられる過去

忘れられる過去