本書を読んでいる間、ずっと頭に浮かんでいたのは、『百年の孤独』でも『ブルースカイ』でもなく、『華麗なる一族』だった。しかも山崎豊子の小説ではなく(未読なので)、それを原作とした現在放送中の連続ドラマの方である。いやね、だって鉄ですよ、鉄。今、鉄って云ったら『華麗なる一族』じゃないですか。それにある意味、赤朽葉家も「華麗なる一族」と云えなくもないですしね。まぁ、そんな妙ちきりんな読みしか出来ない訳ですよ、僕には。普通に面白かったですけどね。個人的には、孤独の存在感と云うか雰囲気みたいなものが凄く好きでした。あー、蘇峰もいいですね。後、どうしても気になっている点が一つだけあるので、是非そのことについて既読の方に意見を伺いたいところですね。どういう解釈をすればいいのか、ちょっと迷ってまして。まぁ、憶えていればの話ですが。

- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/12/28
- メディア: 単行本
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