こう云った切り口での評論、と云うか小説の読み解きは初めて読んだので、とても興味深かったです。正直、この本で論じられているような部分については、どちらかと云うと流し読みしていた嫌いがあるので、今後は多少なりとも本の読み方が変わるかも知れません。まだ、手遅れではなければ、ですが。
個人的には、最後の「平成不況下の貧乏小説」が一番面白かったです。まぁ、題材として最も身近ですからね。特に『エコノミカル・パレス』は、直ぐにでも読みたいと想いました。いや、暫く前から、読みたいとはずっと想ってるんですけどね。これを機に、と云うことで。
- 作者: 斎藤美奈子
- 出版社/メーカー: 紀伊国屋書店
- 発売日: 2004/02/18
- メディア: 単行本
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