chronic life

I can (not) have relations.

メゾン・ド・ヒミコ

「あなたが、好きよ」

何、もう、滅茶苦茶いいじゃないですか! 変な心配して損した。あまりにも素晴らしかったので、コメンタリー付きも含めて、一日で三回も観ちゃいましたよ。それくらい良かったです。先ず、主演のオダギリさんと柴咲さんが、とにかく最高。個人的に今、日本で出演作が一番気になる男優・女優のそれぞれトップの二人が共演と云うだけでもお腹一杯なのに、その上演技がこんなに素晴らしいんだから、面白くない訳がない。特に柴咲さんは一際輝いていて、これまで出演した映画やドラマの中で、最も魅力的だったのではないかと想ったくらいです。それに、オダギリさんも見惚れるほどに素敵でねぇ。いつも格好良いんだけど、作中では更にそれに輪を掛けていい男でした。だって、日本の俳優であんな衣装、と云うか服装が似合うような人、彼の他には四人くらいしかいませんよ((C)犬童一心監督)。オダギリさんの美しさだけでも、充分観る価値アリでしたね。それ以外のキャストも皆さん素晴らしくって、中でも卑弥呼役の田中泯さんと専務の西島さんが印象的。取り分け西島さんは、オダギリさんと二人の立ち姿や、終盤柴咲さんに突き放されてシュンとなるところが最高で。なんかもう、最近オダギリさんと西島さんを褒めてばっかりのような気もしますけど。
次に、コメンタリーで犬童監督も云われていましたが、渡辺あやさんの脚本が本当に素晴らしい! 全体の構成やシーンの繋ぎ、それに小道具の使い方なんかも非常に鮮やかなんですが、とにかく台詞がいい! グッと惹き付けられる、印象的な台詞が沢山あって、「この人は絶対、天才に違いない!」と深く確信しました。心の備忘録に是非控えておきたいような台詞やシーンが目白押しで、取り敢えずこのシナリオは必携だな、と。因みに、冒頭で引用した台詞の件は、三回観て三回とも泣きましたね。破壊力、絶大です。後、ラストのフレーズの力もあって、観終わった後、無性に誰かに逢いたくなりましたね。さて、誰に逢えばいいのやら、って感じですが。好きなシーンとか書き出し始めると、もう止め処もなく書いてしまいそうなので、無理矢理一つに絞るとすると、ダンスシーンですかね。あの、ダンスシーンの嘘の吐き方がとてもツボでした。本当はもっと色々書きたいけど、ここは涙を呑んで。
あー、DVD欲しい。それも特別版が欲しい。買ったら、週に一回は観るのになぁ。