読了。酔った。泥酔。極度の酩酊感。そして僕は、一週間で20世紀を生き直した。
基本的に、粗筋を要約し難かったり、どう感想を書いたらいいのか判らなかったりする小説が大好きなのですが、これは本当に震えた。あまりの衝撃に、読み終えるのに一週間掛かってしまった。想わず一気読みしてしまう面白さと云うのも確かにあるけれど、これはとても一気に読む訳にはいかなかった。酔い潰れてオーバーヒートしてしまいそうだったから。本は、小説は、こんなところまで行けるのか、到達出来るのかと、心底衝撃を受けました。いや、こんなことばっか云ってるから、あんまり信用ないかも知れませんが、これは本当の本当に素晴らしかったです。読んでる時楽しいとか、読んだ後感動が残るとか、読んで何かを得られたとか、そういうこととは全く別の次元で、この小説は読まれるべきものなんじゃないかと。勿論、楽しんでも感動しても何かを得てもいいんですけど。
センス・オブ・ワンダーこそをSFの肝とするならば、この小説をSFと呼ぶことに、一体何の躊躇があるだろうか。少なくとも、僕には全くない。と云うかまぁ、僕にとってのSFの意味は、 Super Fiction ですけどね。いや、もうマジで凄かった。白水Uブックス版、買わなきゃ。
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