chronic life

地下室の屋根裏部屋で

宮殿泥棒/イーサン・ケイニン/文藝春秋

とても素晴らしかったです。想えば、これまであまり読んでこなかったタイプの小説だったんですが、見事に心を掴まれてしまいました。読み易く、柔らかな文章(訳)でありながら、切実と云うか、非常に胸に迫ってくるものがありました。表題作が一番好きで、次が「傷心の街」ですかね。「会計士」と「バートルシャーグとセレレム」も良かったんですが。何はともあれ、すっかり作者の虜になってしまったので、近い内に『エンペラー・オブ・ジ・エア』も読んでみたいと想います。

宮殿泥棒

宮殿泥棒