読了。素晴らしかったです。こんなに面白い小説を読み落としていたかと想うと、自分自身が情けなくて仕方がない。僕が小説*1に求めているものが殆ど全部詰まっていて、これでもかと畳み掛けてくる。逆に云えば、僕がミステリーと云う土壌でやろうとしていたことも殆どやり尽くされてしまっている感じなので、これはもう完敗と云うしかないですね。いやー、凄かった。
第三部の展開とか、本当に大好きですね。自分が全部読み解けてるなんて、そんな烏滸がましいことはとても云えませんが、心から読んで良かったと想います。
早く文庫化しないかなぁ、と想ってたんですが、こりゃあ文庫化しない方がいいかも知れないなぁ。取り敢えず、小川さんの他の作品を読んでみたいと想います。
- 作者: 小川勝己
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
*1:特にミステリー