chronic life

地下室の屋根裏部屋で

ぬっぺっぽう

漸く雑務が一段落して、午後から文庫版『塗仏の宴 宴の支度』に突入した訳ですが、如何せん短篇一つ一つが長い長い。因みに冒頭の『ぬっぺっぽう』なんか、(一応)短篇の癖に、文庫で約180頁! おいおい、それって短篇って呼ばんだろう(笑)? 中篇――いや、もっと云えば一寸短めの長編一冊分じゃない! 僕の好きな女流作家、桜井亜美さんの、幻冬舎文庫の書き下ろし新作なんて、大抵そんなもんですよ。でもそれがちゃんと長編扱いなのよ。全く、京極先生ったら欲張りなんだから(笑)。で、約千頁に及ぼうかと云う文庫の中に、短篇が僅か六篇。つまり、押しなべて平均してみると、一篇約160頁強。そして、勿論内容も超弩級! いきなり最初っから堂島静軒出てるし、常々僕のシンクロしている関君は捕まっちゃうし、ノベルスで初読した時の興奮が蘇ります――って、やっぱ京極夏彦先生は偉大です、はい。
と云う訳で、今から第二篇『うわん』に入ります。では――。嗚呼、多分今日中に読めるのは、精々後二つだな、こりゃ(苦笑)。