11月はやはり筒井熱が再度高まった月でしょうか。これからまだまだ読みますよ〜!
11月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1823
ナイス数:16
筒井康隆コレクションIII欠陥大百科の感想
『筒井康隆入門』で熱が再燃したので、約二年ぶりに続巻を。いやはや、このブラックさは堪りませんね。初出の一覧などを見ると、当時の筒井さんが如何に引っ張りだこだったかが窺えます。
『Ⅳ』もまた近い内に。
読了日:11月10日 著者:筒井 康隆
未知との遭遇【完全版】 (星海社新書)の感想
『筒井康隆入門』に感動し、遡って積んでいた本作を手に取る。単行本から数えて六年近くも読み逃していたのは失策だが、今読んだのも「最強の運命論」故であろう。また「マルチプル」にも感銘を受ける。大変、啓発されました。
読了日:11月10日 著者:佐々木 敦
塔と重力の感想
「双塔」は再読。テッド・チャンを読んだ時に感じた「〈新潮〉っぽさ」は、殆ど「上田岳弘っぽさ」だったんだなぁ、と改めて。
表題作の水上、面白い奴だなぁ。
読了日:11月17日 著者:上田 岳弘
AV出演を強要された彼女たち (ちくま新書1225)の感想
おいそれと感想を述べることは躊躇われる。ニア芸能界の闇、違法な労働環境、そして性暴力など様々な問題や犯罪が複雑に絡み合った先に、本書で紹介された「相談依頼者たち」が苦しんでいる。また、大きな傷や「屈辱」を抱えたまま、未だ誰にも相談出来ずにいる人達も少なくないだろう。
凡ての人を救う道はあるのか、せめて今後増えないための方策は……。
読了日:11月21日 著者:宮本 節子
愛ゆえの反ハルキスト宣言の感想
平山瑞穂と村上春樹、どちらについても私はあまりいい読者とは云えないだろう。しかし、それでも「平山瑞穂が村上春樹について書いた本」を「読まないわけにはいかなかった」のだ。
村上春樹の長篇小説は(現時点での)全十四作の丁度半分、七作目の〈国〉で止まってしまっている。次の〈ね〉が、なかなかハードルが高いせいでもあり、本書の中で何度も出てくる表現に倣えば、「雑音」が気になってしまうからでもある。
ただ、終章の「サブカルチャー」に絡めた論述は、もっと時間をかけてより深く考察しても良かったのではなかろうか、と……。
読了日:11月26日 著者:平山瑞穂
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