おかしなことがあれば一人で冗談を言って一人でくすくす笑っていればよかった。誰も「その冗談はつまらない」とは言わなかった。
引用するにしても、どうしてここなんだ?と云われてしまうかも知れませんが、僕はこのフレーズを含むp.151が非常に好きなのです。好きと云うか、とても気持ちがよく判る。僕は大抵、いつもこんなことばかり想っている。特にこのフレーズの素晴らしさは、どうしようもない。そうだ、その通りなんだ。
僕は踊らされていた。村上春樹に踊らされていた。他人に何かを強いられると云うのは、大抵あまり気持ちの良いものではないけれど、これは楽しい踊りだった。踊るのが楽しい。そう、僕は踊りを楽しんでいたのだ。
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- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/12
- メディア: 文庫
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